ねこ 基本情報
2007年に 公園で 保護。
茶トラ 雄
しっぽは長め
だいたい6キロくらい 大きめ 肥満と言われたことなし
毎年のワクチンと 健康診断で 年一度診てもらう程度
7歳の時 飼い主の数日の旅行が決まり 初めて動物病院で預かってもらうことになったため一応 事前の健診。このとき 初めて心雑音が確認され 超音波検査等により 肥大型心筋症と診断された。
それから10年 毎日 朝晩投薬治療。飼い主がわかるような症状や発作は1度もなし。
17才を迎える 老年期まで 多分 一般的な猫より 特別おだやかに過ごしていた。
初めての発作
その日から1週間ほど前 飼い主の布団に いつもの固さの便が転がっているのを発見。特に普段と変わらない様子から”老年期で踏ん張りがきかなくなってきたから”と気にも留めず。
当日 飼い主の目の前で ソファでリラックスして ゴロンと横になっている状態から 便失禁。それを処理していると 尿失禁も。
これはおかしい と 即かかりつけ獣医さんへ。
病院では 年に一度の健康診断を 前倒しでやることで 今回の不調の原因を探ることに。
急なことだったので 他の患畜さんの合間などにするということで 預けて ワタシは帰宅し じっくりと検査してもらった。
結果は 数年前のエコーでは 危険なほどでなかった 心臓の大きさが 明らかに大きくなっており 治療の方針を 一段強めるようになるだろうとのことだった。
その日は主治医不在であったし、緊急を要しないと判断され 次の予約である 次週から 薬の変更追加になるだろう とのことだった。
失禁についても 便や尿の検査結果 血液検査 腎臓や肝臓のエコーなど その他大きな病変は発見されず ”老化だろう”という診断。
帰宅。3時間ほど 普段と変わらぬ生活。ワタシがリビングで寝る準備を始めると なんとなく ねこの様子がいつもと違うように感じた。
リビングのワタシからいちばん離れた寝室へ 静かに移動。布団で横になる。
特に根拠もないが なんだか不安になった。そばに行ってみると ねこの呼吸が荒かった。60回/分くらい。
すぐに”開口呼吸”もはじまった。猫はめったにしない。舌を出し 口だけでハァハァ 呼吸。うちのねこに限って言えば 17年で 初めての状態だった。
死んでいくんだと思った。
触れたりしてはいけない気がして じっと 観察しつつ スマホで動画を撮った。
じっと見ていると ほどなく 前身の力が抜けたようになり 尿失禁。
すぐ 体位を変えるようなしぐさ。まだ死なない。苦しむかもしれない。すぐ獣医に発作が起きたことを連絡 再受診。
自転車で5分ほどか。10分はかからなかった。
到着後も開口呼吸ではないものの、やはり呼吸に問題がある。撮った動画も確認してもらった。
診断は肺水腫が起きているとのこと。もちろん このままでは危険。利尿剤で肺から水を抜き 病院の酸素室で様子を見るとのこと。ワタシは待合で待機。
30分後 呼吸困難の状態からは脱したとのこと。でも酸素室内での状態なので、さらに30分 酸素室から出て自宅療養が可能か確認した。大丈夫だと判断され帰宅できると。ワタシはこの間 ずっと 一刻も早く楽にしてやらなくては 安楽死のことだけを考えていた。
医師に 早く 安楽死させてやってくれと ほとんどパニックのワタシに「まだ がんばれますから」と医者。
さらに ワタシは もう頑張らせたくないんです!と。医師は固辞。もうメルトダウンを起こして ワタシ自身が 医者か警察のお世話になるかと思われるほど危険な状況が見えてきた。
そこに 酸素室を出て 少し疲れているものの いつもと同じように「いますぐ この嫌な場所から 連れて帰れ」という態度のねこと対面し はっと 我に返ることができた。ほんとうに危なかった。
利尿剤と強心剤を処方され 主治医が出勤する最速の2日後に予約。それまでは なにも「なければ自宅療養。
そこから ねこは ずっと横になっていた。
今思えば それまでと変わらないが ”ワタシに触れられないような距離をとり 寝返りや 少しの寝る位置の移動くらいで 熟睡はせず ウトウトという感じとしかできないほど 不調”に見えた。特に症状もない。呼吸数も20回/毎分 程度で至極 通常。数分おき 何か動くたびに ジブンの息をころして数えた。ワタシには苦しそうに見えてしまい 気が気でなく ワタシは一睡もできず。
とにかく症状は何もないし 何度数えても 呼吸は普通。
ワタシに不安そうな顔で ずっと見つめられるのも 休まらないだろうと ワタシは パートに行ったのだった。
それからも しばらくは ワタシがねこのモノがあるリビングで寝るなどし ワタシひとり 過剰に緊張し 過剰に不安をかかえ 過剰にねこを観察する日々が続いている。
初めての発作は こういう一日だった。
今日現在の状態
今日 今 現在 特に 症状らしいものはなし。
ずっと穏やか。(呼吸数 寝ていれば 18~22)
オットの帰宅時は玄関まで行ったり、少し鳴いてみたり、活発な印象の動きも(ごく短い時間ごく弱い活動量)ある。
ワタシにとっては 少し呼吸数が多そうな時もあり苦しそうに見えるが なるべく あえて数えたりせず、症状がないかを 第一に 観察するように気を付けてはいる。そうはいっても なかなか不安はぬぐえない。
ソファに飛び乗ったりするようなことすら ある。
撫でるように要求するしぐさもでてきた。
朝晩10分ほどしっかりブラッシングとマッサージのような事もさせてもらえている。
排便も排尿も今まで通り。食欲もあり。食べる量・飲水の量も変化なし。
服薬状況
ラシックス(利尿剤)・ピモハート(心不全改善薬)の混合 粉末薬(飲みやすく飼い主がオブラートで加工)…朝晩
フォルテコール(ACE阻害剤) 錠剤…1日1錠 (うちは夜)
ミミトール(抗血栓等の効果期待) 錠剤…1日1錠(うちは朝)
粉薬(心臓のくすり)今度品名問い合わせます。 こちらも オブラートで加工。…朝晩
発作前との違い
すぐに横になり ずっと寝るようになった。
発作以前は 寝るというより、目を開けてじっとしている時間があった。今思えば呼吸が苦しかったのかも。今は しっかり横になる時間が増え よく目を閉じて眠っている様子がみれて安心できる時間が増えた。
撫で要求や、少しの運動等は 発作以前と変わらず。
食欲も量も変化ありません。
摂取水分量は少し増え、排尿も少し増えた。発作後に処方されている利尿剤の影響と思われる。
発作直前、直後はワタシから離れ、触られないように距離をとっていた。直後には丸2日ほど撫で要求はなし。
現在はそばで寝てくれることも多く、時々撫でるようにしぐさで誘ってくれるので安心している。
ワタシのほうが怖がってしまい、驚かせて 心臓に負担があるような気がして 要求のない時はあまり触れないようにしています。